2010-12-24 クリスマス 日記 (ウエスト80丁目、自然博物館のそばで) 歩道で新鮮なクリスマスツリーが売られている。青い樅の薫りが匂う。ニューヨークの街は日本の正月に似た空気が漂う。私がいちばん異邦人になる季節でもある。街行く人々はかれらの故郷、親兄弟を思い浮かべて急ぎ足で歩いているように見える。30年前の私の初めてのニューヨークのクリスマスは、実に静かで、人がどこかに隠れてしまったように覚えているが、それは今も変わらない。荘厳な空気が支配する一年に一度の日なのだ。 (友人のジェフの家で宿泊した翌朝)