空閑俊憲の日記

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カレンダーガール


ニール・セダカの<カレンダーガール>アルバムが出たのは1961年。この年は私もひとつだけ覚えている。私は福岡で両親と暮らしていた。溶鉱炉設計技師の父はどちらかと言えば無口な人だったが、たまに世間で話題になっていた面白いことを私に話してくれた。「今年はどちらに転んでも良い年になる、と人は言っている。なるほど1961を逆さまにしても1961となる」、そう言って父は微笑んでいた。その年が明けたばかりの頃であったのだろう。
 歳月の経つのは速いものだ、もう半世紀前のことになる。ここに登場していたカレンダーガールたちも現在元気なら60代の後半から80歳までの年齢に達していることになる。チャーミングな娘たちよ。