空閑俊憲の日記

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チベットの空から、いま>

2010年9月15日ー10月30日、チベット音楽日本ツアー


パッサン・ドルマを迎えての待望のコンサートについて、緊急にお話しなければなりません。実は彼女は現在ニューヨークに在住ですが、アメリカの郵便事情のため先月に郵送されたトラヴェル・ドキュメント(アメリカ出入国に必要)がいまだパッサンさんの手元へ届いていません。このためパッサン・ドルマがいつ来日するか確約できず、全国のプロモーターや協力者の皆さん、待ち望んでくださっているお客様たちに大変なご迷惑と失望を与えてしまうことになりました。私たちは演奏ツアー期間中にパッサン・ドルマが一日も早く来日できることを祈り、待ちつづけることに決めましたが、彼女の代役として最近ダラムサーラから来日したテンジン・クンサンという若者を私と同行させることにしました。

10月8日の東京公演や多くの公演がこのような条件で実施することになります。しかし、他の公演のなかには中止になるところもあるかと思います。

パッサン・ドルマの来日実現の朗報を祈ってください。皆さんの温かいご支援とご理解に感謝致します。

タシ・クンガ 2010年9月11日


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テンジン・クンサン

1983年インド生まれ。チベット難民三世。ダラムサーラにある芸術舞踏団<TIPA>に8年間所属。チベット伝統舞踊、楽器演奏、歌唱などを学ぶ。作曲も手がけている。またインド映画にダンサーとして、チベット映画では俳優として出演。最近の映画、チベット伝説の盲目の音楽家、アチョ・ナムゲル物語<Shey Kyi Jinpa>では若き日の主人公を演じている。<非暴力と平和のためのガンジー派センター>ではガンジーの人生を伝える会でヒンズー古謡を歌っているが、そのことはインド人歌手でさえ名誉とされている。チベット難民として、チベット音楽の伝統を今日にしっかりと守りつづけている若い世代の有望なミュージシャンである。