空閑俊憲の日記

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『ほたる』

先週の金曜日、生田緑地へ蛍を眺めに行きました。蛍といえば、九州での子供の頃を思い出します。浴衣を着て、幼友達と蛍狩りに出かけたものです。捕らえた蛍を蚊帳のなかに一晩放ち、翌日外に返してあげる。蚊帳のなかでは祖母が眠っていた。
これも私の30年間の日本不在のせいだろうか、私はてっきり東京でも誰もが同じ習慣を守っているのだと思っていました。百円ショップで虫かごと蝶々網を買って緑地へ入ったのです。すると、蛍は捕獲してはいけない、そんな人を見かけたら通報しなさい、昔では考えられない規則がしかれてありました。
緑地では蛍はいたことはいたけれど、見物客と蚊のほうが圧倒的に数が多く、蛍の光を待ちわびていたら、若い女性の腰にぶらさがった携帯電話の点滅する光が一瞬虫の光に見えてしまった(笑)。