空閑俊憲の日記

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 『チベットの贈りもの』


今日のNASAのリンクには美しい宇宙の動画があげられていた。
はじめにヒマラヤが現れ、チベットの名が続き、惑星・地球となり、太陽系となり、いや、話よりも動画をご覧ください。
私はこの映像を見ていて、ふと、私の姉、末永通子の『チベットの贈りもの』というエッセイの最後の言葉を思い出した。

「……人間が人間らしく生きられる社会、核兵器を廃絶し戦争を回避できる社会、地球という水の惑星の豊かな資源を枯渇させない社会、そういう社会を構築しなければならない。それには変革が不可欠であり、しかもそれは急務である。これはいまや良識ある人々の共通意識と言えるのではあるまいか。
 なぜ、いまチベットなのか。チベットの高度な精神文化や生態系の一部となって暮らすチベットの人々の姿が、閉塞したこの時代に生きる私たちに風穴をあけるヒントを与えてくれる、とわたしは考えるからだ。……」